射法八節

胴造り

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 【射法八節】THE EIGHT STAGES OF SHOOTING (SHAHO-HASSETSU)
 射j法八節は行射の際の、型であり、射位において矢を射る動作の流れを説明したものである。一つ一つの動作は関連しており、息会いによって運行される。『弓道教本第1巻』に準じて紹介し、若干のコメントを加えることとする。尚、『弓道教本第1巻』および、『KYUDO MANUAL Volume T』から引用転載(藍色)させていただいている。


 第二 胴造り(どうづくり)
 「胴造り」は、「足踏み」を基礎として両脚の上に上体を正しく安静におき、腰を据え、左右の肩を沈め、脊柱および項を真直ぐに伸ばし、総体の重心を腰の中央におき、心気を丹田におさめる動作である。この場合、弓の本弭は左膝頭におき、右手は右腰の辺にとる。以上の動作と配置によって全身の均整を整え、縦は天地に伸び、横は左右に自由に働けるような、やわらかい且つ隙のない体の構えを作るとともに気息をととのえることが肝要である。


 (2)Dozukuri-Forming the Torso
With the footing stage (Ashibumi) as a foundation, the upper body is "placed" correctly and calmly on top of the legs, with the hips set firmly, and the left and right shoulders settled into hte body. The spine and nape of the neck are stretched and straightened, and the centre of gravity of the whole body is placed in the hips. With this movement spiritual energy is settled in the abdominal area (Tanden). Also at this time, the bottom tip of the bow (Motohazu) is placed on the left kneecap, and the right hand put onto the rigyt hip.
The importance of this arrangement is that it prepares the balance of the whole body, which together with the breathing makes a calm but concentrated body posture that stretches along the vertical upward towards "heaven" and downward to the "earth", and along the horizontal freely to the left and right.


 「胴造り」は行射の際の基となるところであり、「胴造り」が正しく出来るかどうかによって正しい射が行えるかどうかが決まってくる。「胴造り」では重心や丹田が重要なポイントになる。重心は正しい姿勢をとることが大切で、決して仰け反ったり、出尻になってはいけない。「足踏み」の上に上体を自然に乗せ、体のどこにも力をいれず、あごを軽く引き、頭頂から真直ぐに重力を受けるようにする。このとき骨盤をやや前に動かし仙骨を前のほうにすくうように動かすと、重心が真直ぐ地面に下りる位置が感じられるところがある。この位置が腰の位置であり、仙骨が起き正しい姿勢となったところである。さらに、このとき鼻から静かに息を吸うとへそ下が締まり硬くなってくるところがある。此処が丹田である。後に打ち起こして引き分けてくると、弓の位置が移動するから重心も移動するが、「胴造り」で正しい姿勢をとると、体は重さを感じなくとても楽で軽くなったようにさえ感じる。それでいて体の各部所は落ち着いて安定している。
 「胴造り」が正しく出来ているとき、呼吸をすると足の裏が床に吸い付いていくのが分る。吸っても吐いても、少しづつ足の裏が沈みこんでいく感じである。お試しいただきたい。
 私は「胴造り」の際に体のどこの部分も緊張させないように気をつけている。緊張させることは、他の部位とバランスを欠くことになり、正しい自然体を形成することが出来ないのではないかと考えている。自然体でありながら、呼吸によって体が締まっていくことを目指している。
 さて、ここで課題を二つ。一つは、ひかがみの張りかたである。ひかがみを張ることは上体を安定させるために有効ではあるが、必要以上に張ると脚をロックしてしまうことになり、余計な緊張を強いることになり不具合ではないかと考える。もう一つは、へそを下に向ける、重心を下におろせという指導で行射の際に帯を下に引く方がいる。この方法は出尻を誘導しやすく仙骨・骨盤の位置の理解が出来ていない者には不適切ではないかと考える。
 不思議なもので、「胴造り」が上手く出来、体が納まると、呼吸もその後の行射もとても自然に軽く出来るし、打ち起した段階ですでに、的に矢が中るような気がする。武道の基本が姿勢にあることの証左であり、それだけに普段から心して修練したいものである。


 足踏み   胴造り   弓構え   打起し   引分け      離れ   残心
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