射法八節

打起し

 【弓道 寄り道 まわり道】
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 【射法八節】THE EIGHT STAGES OF SHOOTING (SHAHO-HASSETSU)
 射j法八節は行射の際の、型であり、射位において矢を射る動作の流れを説明したものである。一つ一つの動作は関連しており、息会いによって運行される。『弓道教本第1巻』に準じて紹介し、若干のコメントを加えることとする。尚、『弓道教本第1巻』および、『KYUDO MANUAL Volume Ⅰ』から引用転載(藍色)させていただいている。


 第四 打起し(うちおこし)
 「打起し」は弓を引き分ける前に弓矢を持った左右の両拳を上にあげる動作である。「打起し」には、「正面打起し」と「斜面打起し」との二つの方法がある。「正面打起し」は、「弓構え」の位置からそのまま静かに両拳を同じ高さに打起す。「斜面打起し」は、斜面の「弓構え」から左斜面に打起こす。「打起し」の高さは約45度を基準とするが、年齢や体格などによって多少違いがある。「打起し」の際は精神身体ともにゆったりと伸び伸びした気持ちで、気息を整え「胴造り」のくずれぬように、また拳に無用な力をいれぬように、矢は常にほぼ水平に且体と平行に、両肩は下に沈むように注意しなければならない。あたかも太陽が静かに昇る境地、無風帯の日に空に煙がゆったりと立ちのぼる風情で、呼吸にあわせて静かに打起すことがよい。


 (4)Uchiokoshi-Raising the Bow
Uchiokoshi is the movement in which the bow and arrow, which are held by the left and right fists, are raised above the head before drawing apart the bow. There are two methods for raising the bow; from the front facing position (shomen-Uchiokoshi) or from the aslant position (Shamen-Uchiokoshi).
(1)When the bow is raised up in the front facing position (shamen-Uchiokosi) both fists are raised up quietly to the same height above the head from the bow readying posture(Yugamae).
(2)In the aslant position (Shamen-Uchiokoshi), the bow is raised up on the left side aslant from the side aslant bow readying posture (Yugamae).
The height of the bow raising stage (Uchiokoshi) is set at about 45°degrees, which is standard, but it differs more or less depending on age and physique.
At the time of raising the bow, arrange the breathing and keep arelaxed and easy feeling in both the mind and body, without collapsing the form or the torso (Dozukuri) ore putting unnecessary power into the fists. The arrow is always held horizontal and parallel to the body, and care must be taken that the shoulders remain settled and do not lift up.
This movement should be carried out with a calm and tranquil feeling. Like the sun climbing quietly in the sky, or smoke calmly raising up on a windless day. In this way it is desirable to make the bow raising stage (Uchiokoshi) quietly in harmony with the breathing.


 「打起し」によってこれまでの構えの動作から、動きの動作に移行するが、息合いによって行われるのはもちろん、心を落ち着かせ静かな心持で行うのが大切である。私は「弓構え」で「羽引き」を行い、両肩の位置、肘のひねりなどを整え「打起し」につなげる。正面の「打起し」では矢を体と平行、床面とも水平になるよう両拳を上げ、弓を持ち上げる。このとき、腕の筋力ではなく、背中の脊柱起立筋と広背筋、お腹では腹横筋を用いて天に弓が引っ張られるようにして打ち起す。すでに、「弓構え」「羽引き」で準備された筋肉であるが、この筋肉と骨の運動はその後の「離れ」にいたるまで途切れることのないように注意する。初心者などで、打起した後に肩の高さを正そうとする人をみかけるが、これでは広背筋の働きを断ってしまうことになり、無駄な動作である。腹横筋はインナーマッスルの一つで、腹式呼吸にも関係し姿勢をよくする筋肉でもあるが意識するのが難しい筋肉でもあるので練習を要す。
 また、勝手は肘からひねられているが、私は弽の弦枕の下のほうからひねり挙げるように打起す。先輩にはあづちの砂を上げるように打起せと習った。「引分け」での下弦の取り方に関連する事でもあり微妙な弽使いであるが、私の使用している弽での話である。弽によって使い方は違うから自分の弽の形をよく見て、どう使うのかを研究しなければならない。
 呼吸は打起しの際に息を吸い、頂点で軽く吐いている。息を吸いながら丹田にためる気持ちで落としてゆくと、丹田は次第に固くなり、開いた両足の裏が床面に吸い付いてゆく。頂点で息を少し吐くとさらに足の裏は吸い付いてゆく。このとき、ひかがみの張りを確認することも大切である。
 「打起し」は手先ではなく、勢いでもなく、脊柱起立筋と広背筋など胴体の筋肉を使って行うから、若干胴が伸びてゆく感じがするが、それは筋肉が引っ張られているからであって、これによって上体がうわずってはいけない。呼吸を使いながら、肩や腰を沈め、丹田を深くしてゆくことによってどっしりした打起しを行いたい。

 
 足踏み   胴造り   弓構え   打起し   引分け      離れ   残心
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 射法八節  基本体  息合いと間  澄まし
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